ある雪の凄い時のことです。まあ新潟では毎年なんですけどね。
室外機の周りが霜と氷だらけになってしまいファンと氷が接触して「カッカッカッ」とか「ガラガラガラ」などの音がすごくなった時の話です。
室外機の音で眠れず、「近所迷惑なんじゃ・・・」と悩んだり、毎日室外機にお湯をかけて溶かしていました。
同じように室外機の凍結で悩まれている人達のお役に立てればと思い、書いていきます。
本記事の内容
- 室外機が凍った場合の対処法
- 凍った時に疑うべきポイント
- 室外機は囲うが最強
ちなみに私の室外機が凍りついてしまっていた原因は「霜取り機能が効いていなかった」です。
霜取りってわずらわしいけど大事なんだなと実感。
その時学んだエアコンが凍った時の対処法をシェアしていきたいと思います。
目次
エアコンが凍った時の対処法
エアコンの背面にも氷がビッシリ詰まっています。ひどい霜。
以下の内容でお話していきます。
- エアコンは霜取り運転していますか
- 上から水が垂れてこないか
- 熱湯はかけない
- 冷房をつかおう【マジでおすすめ】
- ドレンや埃による排水経路の詰まり
ちなみにこの時の1ヶ月の電気代はいつもの2倍になりました。ライフスタイルが変わったわけじゃないのでたぶんエアコンのせいだろうと思います。
怖いですよね。
最初に【霜取り運転していますか?】
エアコンには霜取り機能が付いています。パナソニック製品などは送風をやめずに霜取りを行う「ノンストップ暖房霜取り運転」なるものもあります。
冬場の霜取り運転は超重要でして、これが行われないと霜がどんどん蓄積していきます。今一度確認しておきましょう。
- 霜が付き始める→ノンストップ霜取り運転(メーカーにより機能が違います)
- 霜の量が多い→暖房を止めて霜取り10〜15分
- 1と2を繰り返して霜を除去します。
メーカーによっては室外機にヒーターが付いているタイプもありますが、普通だと定期的に霜取り運転が挟まります。
最初の頃は霜取り運転する度に部屋が寒くなるし「いいかげんにしろよ」とか思っていました。ですが室外機が氷って異音が発生してからは「頼むから霜取り運転してくれ」と心変わり。
今一度説明書を取り出して霜取り運転の確認をしてください。適切に行われていなければ業者を呼びましょう。
他の家は霜すら付いていない、気温もそんなに低くない、雪も降っていないし風も強くない、他の部屋の室外機は全く霜がついていない。
こんなシチュエーションなのに自分の家の室外機だけ霜がすごかったり、凍っている場合は霜取り運転がうまく実施されていない可能性が高くなります。
室外機に霜がビッシリついていたり、凍っているのに霜取り運転しない場合はセンサーや基盤の故障により霜取り機能が働いていない可能性が高いです。
- 吹雪でもないのに霜がどんどん大きくなる
- 室外機の中が凍ってくる
- ファンが氷に当たってガラガラ音
こんなときは霜取り機能の故障。修理業者やメーカーに即電話しましょう。
上から水が垂れてこないか確認
室外機の周りにツララのように氷ができてしまう場合は室外機の上のから水が垂れてきて凍っている可能性があります。
- 屋根からせり出した雪庇(せっぴ)
- あまどいの下から
- 2階の室外機のドレンから
- 外壁の構造により水が垂れてくる
- 室外機の上に行きが積もってる
室外機の上に自然に雪が積もって下の部分が凍ってしまうことはあります。毎日雪下ろししましょう。
ですが不自然な形の氷や一部だけ凍ってしまう場合は上から垂れてきた水のせいで凍っている可能性が高いです。
場合によっては室外機の中に入り込みながら氷を大きくしていき、ファンと干渉して「カッカッカッ」などの回転に合わせた音が発生する場合もあります。
熱湯はかけない
室外機の霜や氷を早く溶かしたいがために熱湯をかけたり注ぎ込むのはNG。
熱湯をかけると蒸気が発生します。室外機は外にあるといっても電子部品。温度差や蒸気によって基盤などの故障の原因になるのでやめましょう。
吹雪や大寒波が来ている場合は霜取りが間に合わずに凍結する場合があります。
ただ基本的に室外機に水やお湯をかけるのはNGなんですよね。
水やお湯をかけても流れた水はすぐさま外気温で冷えて凍りついていきます。再凍結していってしまうので、どうしてもという時だけにしておきましょう。
ドレンや埃による詰まり
霜がどうしても落ちなかった時に業者さんにやってもらったお掃除。
パナソニック製のエアコンはお掃除機能が付いており、外に出るはずのホコリの排出経路が詰まってしまうと排水がうまく行われずに水が貯まり凍ってしまうことがあるようです。
本記事で紹介した方法でも直らない場合は配管やドレンの詰まりも考えられるので業者さんを呼ばなければなりません。
冷房による霜取りが想像以上だった
数年前にTwitterで拡散された暖房が効かない時は冷房を使うと回復するよっていうツイート。
ものの試しにやってみたんですが凄かったです。
- ツイートの反応
- 実際にやってみた感想
2つに分けてお話していきます。
冷房で強制霜取り
北から目線で失礼します、「この寒さでエアコンが動かない…」と言っている皆さん、しばらく冷房してみてください
— 夏目葉太(なつよ)@確定申告したくない (@infragirl755) January 22, 2018
2018年のこのツイートによって「冷房で強制霜取りを起こす」方法が広がりました。
ちなみに冷房を付けておくと本当に霜が減っていきます。マジで寒いですが・・・
冬場だと室外機が凍りついて、熱交換効率が大幅に下がってるので、冷房で室内から廃熱する事で、室外機の氷を溶かし熱交換効率を復旧させるというわけです。
— かおる (@KJW100001) January 22, 2018
ちなみに、寒冷地用のエアコンは室外機の凍結防止ヒーターや交換機を多重化することで、外気-30℃でもガンガン暖房が効きます。
冬場だと室外機が凍りついて、熱交換効率が大幅に下がってるので、冷房で室内から廃熱する事で、室外機の氷を溶かし熱交換効率を復旧させるというわけです。 ちなみに、寒冷地用のエアコンは室外機の凍結防止ヒーターや交換機を多重化することで、外気-30℃でもガンガン暖房が効きます。
室外機に霜が付いてしまって暖房が効かない場合は冷房を付けてみましょう。
こんなやり方がおすすめ
- 冷房を付けて寝る
- 仕事にいっている間は冷房をつけておく
- タイマー機能で冷房を入れる
「自分がいない時に冷房を入れておく」のがよいかと。
タイマー機能を使って自分が外出している間の2〜3時間は冷房を入れて強制霜取りを行うなどの工夫をすると良いでしょう。
帰ってきてからは霜がない状態で暖房運転をすることができます。
冷房入れて1時間で霜が消えた・・・
家族がいなくなってから冷房を付けて霜取りを実践してみました。
表のカバーを外して中を撮影。
上から下までビッシリ霜が張っています。下の方は霜が凍りついてフィンが見えません。
これは暖房効くわけねー。ちなみに外は朝方撮影してビッシリ。中も外も終わってる・・・
ということで暖房から冷房に切り替えます。
30分程たってから室外機の様子を見に行くと「おおっ」あからさまに霜が減ってる。
中が見えるようになってきました。そして1時間後。
更に霜が減り室外機の下からは水がダラダラ垂れています。凄い凄いぞ。
1時間ほどで冷房を止めて室外機の中を見てみます。楽しみすぎる。
ビッシリと張り巡らせていた霜がほとんど消えています。正直ここまで効くのかとかなりビビりました。
冷房を使ったからといってそこまで部屋も寒くならないです。上着を来ていれば過ごせる程度なので問題なし。
霜でお困りの方は是非1度やってみてください。
やっぱりエアコンは囲うのが最強
なんだかんだ説明してきましたが家を建てる時に最初から室外機に屋根を付けて囲んでおけば良かったと後悔。
もしこれから新築を建てる人は室外機の向きや雨樋との間隔に気をつけて建てて欲しいなと思います。
雪国って大変ですよね。ご紹介したエアコンの凍結解消法と確認すべき点を振り返ります、。
- 霜取り運転が定期的に行われているか
- 室外機の上から水が垂れてこないか
- 雪下ろしはちゃんとしてるか
- 熱湯をかけて室外機を壊していないか
- 異音がしている場合はファンに氷が当たっていないか
- 冷房が最強だった
その日の天気の荒れ具合にもよりますが1〜2時間も回せば霜は溶けて来るかと。寒い中、外に出てお湯とかをかけるくらいなら冷房を入れましょう。
毎年毎悩まされるのが嫌な人は室外機に屋根を付けたり囲ってあげましょう。
夏場は日陰になるのでエアコンの効きも良いですよ。では