除雪困難な雪とは？除雪が間に合わない降雪量は何センチ？

雪国では大雪警報が出て1日中雪が降っていても車が立ち往生したりはしません。

今回のような「除雪困難な大雪」は短時間で大量の積雪が起こった時や、長時間大粒の雪が降り続ける時で下記のような状態になります。

2〜3cmくらいの雪の粒がひたすら何時間も振り続けると上記のような状態になります。

ちょっと都会の人たちには想像がつかないかもしれませんね。

除雪困難な雪とは？

雪国に住んでいる人なら「積もる雪と積もらない雪」というのが長年の経験でわかります。

とにかくフワッフワの雪が1日中ずーっと降り続けます。

除雪困難な雪の時は朝9時ごろ仕事に出勤して、帰る頃には車のボディーが全く見えなくなるほど。

通勤時間が3倍かかる

新潟県民は1家に1台車を所持していて通勤はほとんどの人が車で職場に向かいます。大雪の時は道路がとてつもないことになります。

除雪しきれない場所は1車線になるので片側通行になります。

交通量の多い道路を優先的に除雪しますので細い道路の除雪は後回しになることで裏道はボコボコ。

除雪しても次から次へと雪が降るので除雪が間に合わなくなり除雪困難になります。雪が多すぎて雪を積み上げる場所もなくなってくるんです。

よって通勤にも普段なら15分で着くのに1時間かかることも。

絶望です。

大型の除雪車でも間に合わない

除雪車は朝の通勤に合わせて夜中から除雪作業をします。なぜ除雪作業が間に合わなくなるのか。

雪国は全ての道路に消雪パイプが設けられていると思われがちですがそうでもありません。

新しい家が立ち並ぶ住宅街でも融雪道路が無いところもあります。

そんなところは車で出たらハマって動くことができないので孤立化してしまいます。

除雪車は限られますので1日中除雪作業をしていますが小さい道路まで回らなければいけないのでその間に雪が降り積り除雪が追いつかない状態に。

除雪困難な大雪になるといいうことです。

車はスノータイヤでも四駆でも進めない

新潟県の雪の多い長岡市、上越市では四駆の割合が半分以上です。

ですが50cm程の雪が積もると全く前にすすむことができません。

1m近くの雪が降る場合だと除雪されていない道は四駆であろうと雪が多すぎて進むことができません。

進めるのはトヨタのランドクルーザーやジープのような大型のSUVだけ。

道はボコボコでハマっている車が多数なのでSUV車が最強です。

消雪の水が出なくなる

雪があっても水にはならないので水が枯れることがあります。

融雪道路は常に水が出ているわけではなく時間で動いたり雪の振り具合によってセンサーで動かしたりしています。

雪が降りすぎて消雪の水が出っ放しになったり、水の出ている地域が多すぎると山側の方から水の出が悪くなります。

除雪する場所を確保するために家の周りの雪を道路に出して溶かさなければなりません。

家から出らなくなりますし、車を止める場所も確保できず、車が埋まってしまったら外出することもできなくなります。

水が枯れると大変なことになるのですが大雪警報が出た時は水が枯れる場所も出てきます。

除雪困難な雪の時は1日雪かき