毎日雪かきするような雪国新潟に住んでいます。こっち側の人間としては雪国マウント取りたくなる気持ちもわかる。
「雪国マウントって何?」
「え?雪山?」
「ツイッターで話題になってるけど意味わからん」
ツイッターで話題となっていた「雪国マウント」。その意味とマウントを取りたくなる雪国の事情をご紹介していきます。
本記事の内容
- 雪国マウントとは
- なぜ雪国マウントをとってしまうのか
- リアルな雪国の事情
簡単に言うと雪国出身(東北地方)の人が雪の降らない東京の人間に
たった数センチの雪で何言ってんの?
と雪国出身の自慢をして相手のことを見下したり、位置関係に対してマウントポジションを取ろうとする行為のことをいます。
目次
雪国+マウントで出来た言葉

「雪国マウント」は2022年1月6日の東京に降った雪の時にできた言葉。「雪国」と若者が使う「マウント」という言葉を合わせた造語になります。
- 雪国=東北などの豪雪地帯
- マウント=容姿や仕事、お金や恋愛について話す様々な場面で、互いに“格付け”し合い、相手よりも上に立とうとする言動や行為の全般を表す言葉
参考:numan
人間関係があると普通の会話をしていてもマウントの取り合いってありますよね。雪に対する日常会話を「面白おかしく表現」した結果できた造語と言えますね。
毎年10cmの雪で騒ぐマスコミ

雪国マウントなる言葉が生まれたのもテレビやニュースで大げさに報道されるせいです。
何も雪の準備をしていない地域に雪が降って交通機関が麻痺してしまうのは当たり前。
毎年毎年この時期になると首都圏で雪が数センチ降ります。ニュースは全国区なので雪国にも伝わってきます。
- 10センチの雪なんて少雪
- 騒ぎすぎ
- 10センチで交通機関が麻痺するなんてありえん
たかが10cmの雪で騒ぐなんて「平和だな」と豪雪地帯の人間はそんな目で毎日ニュースを見ています。
こんなことから雪国マウントをとってしまう人が多いわけです。ここで雪国では常識的なことをみていきましょう。
雪国マウントをとってしまう理由

何故そんなに馬鹿にしてくるのか?雪国視点でここからは豪雪地帯の常識をみていきましょう。
- 朝起きたら30センチ雪が積もってる
- 毎朝雪かき
- 長靴は当たり前
- 融雪道路は当たり前
- 冬は30分〜1時間早く出勤
- 仕事前に会社周りを除雪で30分
- 深夜4時頃の除雪ダンプがうるさくて目が覚める
- 仕事帰りは車が雪で埋まってる
- 車のワイパーは毎日立てる
- 車はほぼ4WD、12月にスノータイヤに交換
- 除雪の仕方でご近所トラブル
などなど例をあげたら切がありません。雪国マウントをとってしまう理由も分かるかと。
ただ・・・雪国マウントは「うざい」と思われていることがほとんどなので気をつけましょう。
私自身、新潟に住んでいるのですがこうやって見返すと雪国って最悪ですね。若い頃に雪が嫌で都会に移住している人も多かったです。
雪国マウントのツイート
反応が多かった「雪国マウント」のツイートを見ていきましょう。
先日関東に雪が積もった夜、秋田出身の夫に「夫氏は雪国マウントしないね?」と聞いたら「装備が無ければ雪国生まれも只の人だから…」と幾千の修羅場を潜ってきた戦士の目をしていた
— 310も (@ni10mi) January 8, 2022
本当にこのツイートの通りで、装備や周りの助けがないとたとえ雪国出身でも都会で1人の状態になったら何も出来ません。
言動には気をつけましょうね。
世界最悪級雪国マウント pic.twitter.com/GpcgJswIPj
— 今日も一日頑張るぞい (@fujiianabot) January 8, 2022
雪国からみてもこの雪は凄いです。笑
車が雪の重さで潰れるレベル。
雪って降りたては軽いですが、時間が経ったり雨が降ると水分を吸収して重くなります。雪国では屋根からの落雪で車が凹んでいるのをよくみます。
関東に雪が降ると雪国の民は「北から目線」で雪国マウントをとりがちなので気を付けないといけない
— ふるえるとり (@torikaworks) January 6, 2022
雪国マウントを取りたくなる気持ちも分かりますが発言には気をつけて行きましょう。
雪国マウントは雪国でもあります
雪国マウントとか言うけど、実は北海道より新潟とかの方がめちゃくちゃ雪降るからな 道民は謙虚な気持ちで埋もれろ pic.twitter.com/NsIg3vQ8Dp
— U-036🛢️ (@u_036_jp) January 6, 2022
雪国マウントって雪国の中でもあるんですよね。雪国新潟でも海側なのか、山側なのか、によって積雪量がかなり違います。
これは豪雪地帯を含む県ならあるあるかと。
新潟で言うと少雪な新潟市や海側は降っても数センチ〜数十センチ。それに対して山側やFUJI ROCKなどが行われる湯沢では数メートル単位で降ります。
- 新潟市なんて数センチしか降らなくて良いね
- 海側なんて雪積もらないでしょ
- 今日なんて車出せなくて大変だったわ
- 雪が少ないところって除雪が下手だよね
などなど雪国は雪国なりに地域や積雪量によって「雪国マウント合戦」が毎日のように繰り広げられています。
よくニュースで報道されている積雪数メートルの地域って山側やスキー場のある豪雪地帯のみ。
雪国マウントをとるのではなくアドバイス

雪国マウントはうざがられます。人を嫌な気分にさせるのではなく、雪国ならではのあるあるや役立つ情報をアドバイスしていきましょう。
例えばこんな感じ。
- 夜に空が晴れていると路面が凍結している
- 路面が光っているところは滑る
- 除雪は自分の家の敷地外には出さない
- つま先歩きは滑りにくい
- 雪が落ちてきそうな所に車を止めない
などなど雪国の日常生活は役に立つことがたくさんあります。
雪国の人はマウントを取りに行くのではなく雪国ならではの役に立つツイートが出来るといいですね。
雪国マウントするんじゃなくてノウハウを共有していく。
— 水雲文 (@MOZUKUAYA) January 6, 2022
・溶けかけの雪が一番足がとられる
・車の屋根に乗った雪は全部下ろす
→ブレーキ踏むと全部フロントガラスにズレ落ちて前が見えなくなる
・ワイパーは普通のでも行けるけど、はけた雪は車を止めた時に下ろすのが吉
・時間に余裕をもって行動
「雪国ノウハウ」をツイートするのもいいですね。